うごかし屋

とある町の鉄工所が、不景気のため規模を縮小して、地方へ移るという。引っ越しを担当するのは「うごかし屋」という名前の業者。うごかし屋はさっそく工場から取り掛かろうと準備を始めるが、鉄工所の社長・山田が、急遽工場の移転は中止し、廃業すると言い出した。それを聞いた、うごかし屋の社長・蘇芳鉄は、工場を見せて欲しいと言い出して…。

ウイグル無頼

ウイグルの広大な地を自由奔放に生きる主人公:ヘロデ。ある時は盗賊に加わり、ある時は亡国の危機に瀕する国を救うが、気ままに彷徨う生活を良しとし、特定の賊や国に従う事は無かった。だが、奴隷として捕らえられた時に、他の奴隷たちから恩を受けた事がきっかけとなり、奴隷たちの一斉蜂起に加担。やがて、かつて「貸し」のあった国北の王、南の女王も援軍を頼み、周囲の国々を制圧し一代帝国を築く。だが、その手腕に対して北の王と南の女王は危惧を抱き…。

あじさいの唄

ある雨の日、栗太郎は、紫陽花の下で震えている小犬を見つける。彼は自分の名をとって、その犬に栗之助と名付け、二人の温かい友情が始まった。

垣根の魔女

東京の下町の栄町で「垣根の魔女」と呼ばれているひとり暮らしのミドリは大正生まれ。おせっかいで頑固で手が早く、悪口には地獄耳、町内のまとめ役として日々駆けずり回っている元気なお婆さん。受験に悩むオサム、娘の結婚に迷う甚五郎、27回もお見合いに失敗する加奈子、迷惑がられながらも、住人たちのトラブルをひっかきまわしながらも収めていく。

蠢太郎

激動の明治。歌舞伎役者を父に持つ、天性の女形・中村蠢太郎。蠢太郎親子の命を狙う者達、護る者達…謎に包まれた蠢太郎の出生。宿命を背負いつつ、蠢太郎は今日も華麗に舞台で舞う。

龍-RON-

1928年、京都。押小路龍は財閥を経営する押小路男爵家の跡取りであったが、会社経営には興味がなく、幼少時から得意としていた剣道の腕で身を立てようと、日本有数の武道家育成機関・武道専門学校(武専)へ入学する。師の薫陶や同期との研鑽、幼馴染の舞妓・小鈴、押小路家の女中・田鶴ていとの恋模様を通して、龍少年は少しずつ大人の男へと成長してゆく。やがて龍は、ていとの結婚を巡って武専を退学し実業家へ転身する。それぞれの人間がそれぞれの人生を歩んでゆく中、世界は世界恐慌に端を発する激動の時代へ突入。その中で龍の出生の秘密が、世界の趨勢に大きな影響を及ぼすようになってゆく。

後妻業の女

独り身の高齢男性に近づき後妻に入り、そっと始末して遺産を頂く――それが、後妻業。高齢向け結婚相談所を舞台に繰り広げられる悪行に、立ち向かう遺族の闘い。これは、決して他人事ではありません。

アキオ…

分不相応な美しい妻子を持つ冴えない中年アキオは幸せだった。妻の元カレが現れるまでは。離婚を迫られたアキオは決断する!間男・元カレの義父になることを!中年男・アキオの奮闘!美しくないのに、胸に迫ります。

青い鳥〜わくらば〜

村上たかし氏渾身の、家族の喪失と再生の物語――第1章では、若い家族の姿を、第2章では、老いを歩み始める夫婦の姿を――真摯に命と向き合う本作は、「家族」を持つすべての人々に繋がる命を語りかける。この涙は――祈り。

一同、霊!

職無し、恋人無し、気力無しの草食系・31歳、清水実。このままでは子孫が途絶えてしまう。それを憂えて現れたのは、なんとご先祖様5人!!自らの生き様を見せて、実の考えをかえようと奔走する。しかし、ご先祖たちは皆、悔いを残して成仏できない霊だった。果たしてご先祖様の子孫繁栄指南は成功するのか?