BILLY BAT

第二次世界大戦終結から4年が経過した1949年のアメリカ合衆国。ソヴィエト連邦との冷戦が始まり、「赤狩り」の嵐が吹き荒れていた。人気アメリカン・コミック「BILLY BAT」を執筆中の日系人漫画家ケヴィン・ヤマガタの仕事場に、張り込みのための協力を求める二人の刑事がやって来る。断ろうとした矢先、刑事の一人がBILLYを日本で見たことがあると言いだす。ケヴィンは真相を確認するべく、戦後の復興間もない日本へと渡る。復興途上の日本では国鉄の人員削減を巡って、下山総裁が難しい舵取りを迫られていた。GHQを訪ねたケヴィンは旧友のチャーリー・イシヅカと再会。彼と飲みに出かけたものの酔い潰れ、ケヴィンが意識を取り戻したときチャーリーは胸を刺され事切れていた。事件の発覚が闇市の住人たちの迷惑になると脅されたケヴィンは、来栖という謎の人物の提案でチャーリーの遺体を線路上に放置した。良心の呵責から自暴自棄になったケヴィンはシズの導きにより、奇しくも自らが探していたコウモリの絵との再会を果たす。チャーリーが轢断死体となって発見された数日後、全く同じ形で下山事件が発生。ケヴィンは自らが陰謀の渦中に投げ出されたことを知ることになる。そこからケヴィンの運命は大きく歪み加速する。