雷火

紀元3世紀頃、倭の国の中心都市「邪馬台国」は、女王・卑弥呼を擁立し、彼女と魏の国より迎えた帯方軍塞曹掾史(いわゆる外交官)・張政を中心とし、新しい時代を迎えつつあった。そんな折、邪馬台国の近く、熊木山に住む孤児たちの一員で神仙術の使い手、ライカ・オタジ・ウツキたち三羽烏は、ある日山の中で不思議な少女を目にする。少女の名は壱与。邪馬台国次期女王候補の巫女であった。その出会いはライカに強く、国というものの有り方を意識させることになる。その後国に魅せられたライカは邪馬台国へ侵入したが、張政たち魏の人間の策略にはまり、女王卑弥呼殺しの罪を着せられる。卑弥呼を暗殺した張政は魏の権威を利用し、自分に抵抗する力を持たない壱与を女王に即位させることにより、張政自身が邪馬台国を支配、魏の属国にしようと企んでいた。徐々に明らかになっていく張政の謀略。壱与を中心とした張政とライカ達の戦いは、隣国をも巻き込む戦となっていく。