緋が走る

主人公「松本美咲」は萩の無名陶芸家である松本竜雪の娘である。美咲が東京の大学で学んでいたある日、父からの突然の電話で萩へと帰ったが、すでに父は亡くなっていた。父の最後の言葉に従い、窯の中に残っていた作品を取り出したとき、奇妙な器が見つかる。器の側面に浮かび上がる鮮やかな赤。それこそが、陶芸に置いて最高の美とされる、「緋」であった。「緋」に魅せられた美咲は大学を中退し、本格的に陶芸を学ぶ決意をして、創作を開始したのだが・・。