男たち

舞台は東京東千住のボロアパート。大手商社の東京本社に就職した地方出身のお坊ちゃん新一は、不案内な東京で暮らすため、ほぼ初対面の叔父の留次(とめじ)を頼り、彼の暮らす東千住へとやって来る。噂では腕のいい彫金師であると聞いていたが、彼の住む「シャトーイースタン」という建物は、名前こそカッコいいものの、幽霊屋敷のようなボロアパート。留次は“ダルマ”という通称を持つ名物男であり、腕はいいけれど仕事そっちのけで競馬や麻雀にはまるギャンブル中毒のおっさんであった。人はいいけれど、競馬のノミ屋(私設投票所というやつで競馬法違反の犯罪行為)をやってる“ノミ倉”。チビでハゲのしょぼくれた見た目だが、仕事となると非情な借金の取り立てを行う掛け取り屋の“タケ”、野菜市場(ヤッチャバ)で働くオッチョコチョイな青年“ネギ”、ソープ通いが好きな住職の“和尚”、それに新一に一目ぼれしてしまうゴツい巨漢のオカマ“ツネ”。あやしげかつ濃すぎるメンツが暮らしており、朝晩関係なく酒盛りや麻雀で盛り上がるアウトローどもの巣窟なのだった。