妖霊星

亡き兄姫に心を奪われている父母に育てられ「自分の姿はどこにもない」と嘆く陰山長者の娘乙姫が、ある日田楽一座で舞を舞う、父と母の命とひきかえに生まれた宿縁の子「身毒丸」に自分の姿を見出し、全てを投げ出して身毒丸を追う。宿縁からは逃れられない二人が星に導かれるが如くに出会い、「誰も勝手に生き死にはできぬ」との観音の言葉に己の身を託す乙姫と身毒丸…。説経節「しんとく丸」を借りて描いた死と再生の物語。