太陽と雪のかけら

雪深い地方で陶芸家の祖父と2人で暮らす高校生の藤吉サリナは、幼い頃に母と死別し、父は誰かわからないと教えられ育ってきた。ある日、東京から祖父に弟子入りしたいという若者・松田涼が訪れ、弟子として住み込むようになり、サリナは涼に恋心を抱く。3年後、涼は突然、サリナの父が危篤なので自分と共に東京へ行ってほしいとサリナに告げる。彼女の父は財閥の高階グループのオーナーで、松田はサリナの様子を報告するよう父に頼まれた高階家の使用人だった。サリナは松田と共に東京に向かうが、わずかに間に合わず父は息をひきとっていた。父の死に実感を持てないまま高階家へと連れて行かれたサリナは、父の第三秘書の境に「私の妻になる方」と告げられ唇を奪われる。そして、父方の祖母である高階ウンと会うが、人を見下した高圧的な態度に反発したサリナは涼と共に高階家を出て、サリナの高校時代の友人・メイが男と暮らすアパートに逃げ込む。涼から好きだと打ち明けられ、自分の思いが通じたとサリナは喜ぶが、それは涼が自分では気づかないまま義務として告げたものであり、その背景には高階家と松田の家族との因縁があった。このままではいけないと感じたサリナは、高階家との決着をつけるために、涼とともに再び高階家へと向かう。