大使閣下の料理人

主人公・大沢公は大量の料理をつくる組織の歯車であることに疑問を抱き、「気持ちを届けられる料理」を目指して名門ホテル料理人を辞め、ハノイ市の在ベトナム社会主義共和国日本国大使館公邸の料理人になることになった。高級食材は簡単には手に入りにくいベトナムで、倉木特命全権大使とともに政府高官や各国大使たちとの食卓外交、またベトナムの市場の人たちとの交流を繰り広げる。4年近くにおよぶベトナムでの生活の後、倉木大使とともに帰国。その後、遊軍大使となった倉木の直属料理人として再び国際政治の舞台で腕を振るう。