リベルテ144時間

それは二週間前のこと。十五歳の少年、山の辺十五(やまのべじゅうご)が兄と同じように山から落ち、消息を絶った。十五のクラスメイトである芙草みなみ(ふそうみなみ)は十五と付き合っていた。彼女はこの事件を起こすことになった人物、つまり今まで散々十五を罵倒し、馬鹿にして山へ行くように仕向けた人物に対して、復讐に近いある計画を考える…。みなみと十五が出会ったのは、ほんに些細な出来事であった。とある日の朝、みなみは頭をぶつけドジを踏んでいる十五とばったり会う。そこで、みなみはレース付きハンカチを彼に渡し、血を拭かせるのであったが、そのまま忘れていってしまう。十五は律儀にレース付きハンカチを洗ってアイロンを掛け、きれいな状態にして、みなみへ返すが、そこで話がはずみ二人は度々会うようになる。