トラファルガー

ナポレオン戦争中のイギリス。フランス相手の戦争間近で、町の男たちは強制徴募で駆り出されていた。そんな中、戦列艦トライトン艦長のユージン・ラドリックは、貴族の娘であるアデレードからミジップマンとして彼の艦に乗り組む予定の弟リチャードを紹介される。アデレードは自分の反対を押し切って軍人を志すリチャードを心配して安全な部署に着けてほしいとラドリックに頼むが、ラドリックはならば海軍に入れるべきではないとにべもなくはねつけた。その後、ラドリックは戦闘で負傷した友人のアーサーから、フランス随一の狙撃手であるマルソー・ニジェールのことを聞かされる。実はそのマルソーこそ、ラドリックのおばの結婚相手の連れ子であった。フランス革命直後、ブローニュのマルソーの家近くで一緒に遊んでいた2人は、蜂起した革命軍に家族を殺される。その時、革命軍の1人に父から買ってもらったばかりの銃で冷静に狙いをつけたマルソーの姿が、ラドリックの脳裏によみがえった。2人はその後、マルソーの家の執事の機転で難を逃れたが、その後は離れ離れになりラドリックは命からがらイギリスに戻った。