タイムウォーカー零

フリーで裏の世界の美術品サルベージ業を営む青年、刹那零。その生業は、自らの持つ時間移動の超能力を用いて、歴史から散逸されたとされる美術品を、その現存するとされていた時代から現代に持ち帰ることだった。彼に対する依頼はあまりに高額で、たとえ一時は支払いを拒否しても、零が超能力者であるがゆえにそこから逃れることは不可能であり、零は業界の人々から「歩く請求書」と呼ばれていた。そんなただでさえ裏の商売人であるはずの彼には、実はさらなる「裏稼業」があった。それは時間移動の超能力をもって依頼人の「過去」に介入し、その望みどおりに歴史を変えてしまうことだった。この手の依頼は「自然の摂理に反すること」「履行すれば依頼した事実が消える」ものであるがゆえに報酬は常に前払いで額も天井知らずという、とんでもないもの。それでも過去に悔いを残す人々は一縷の望みのために零の元を訪う。零は時に報酬のために、また無報酬でも状況に巻き込まれてしまうがゆえ、これを受けて依頼人が過去に受けた様々な困難に対して立ち向かって行く。