シノビライフ

父親に自責の念を抱かせるためなら死んでも構わない、そう思っていた女子高生・紅の前に突然現れたのは、時代錯誤も甚だしい忍者の姿をした青年。景虎と名乗るその忍者は紅を「姫」と呼び、あらゆる危険から守ろうとする。やがて、景虎がタイムスリップしてきたことに思い至った紅。景虎は現代を“まやかしの世”と信じ、紅のことも姫と信じて疑わない。自分を本物の紅姫と信じ忠誠を誓う彼に恋心を抱き始める紅、景虎もまた、紅姫に瓜二つである紅に想いを抱いていたが、身分の違いと使命との狭間からその想いを抑えていた。そして景虎と初めてあった場所であるビルの屋上から、再び転落した2人はタイムトンネルを通り過去へ落ちてしまう。そこは景虎が紅姫と別れた時から1年後の世界であった。街に出た2人は偶然紅姫と再会し、そこで景虎は紅姫との関係を清算し過去と決別し現代に戻ることになる。時を経て、相思相愛になった紅と景虎だが、景虎を追う忍者仲間の鶲(ひたき)までもが現代に現れ、紅には婚約者の理人が現れる。紅を巡って景虎と理人の駆け引きが激しさを増し、さらに紅の父親の追い打ちと鶲の介入により二人は過去への逃避行を決意する。しかし、ふたりは離ればなれになって過去へ落ち、紅は幼少時代の景虎たちがいる忍びの里へと迷い込む。このアクシデントをきっかけに、風雲急を告げる忍びの里を舞台とした、紅に関わりのある者たちの群像劇が、過去と現在を織り交ぜながら、それぞれのカタルシスに向かって進んでゆく。