アンダルシア恋歌<マドリガル>−変奏曲シリーズ

クラシック音楽と少年愛がテーマとなっている連作。同じエピソードが、作品によって別の登場人物の視点から語られていることも大きな特徴である。『風と木の詩』とほぼ同時期に描かれた。増山がピアニストになるための過酷なレッスンと勉強から逃避して、小学生から高校生までの長い時間をかけて作った架空の町ヴィレンツが舞台。増山は街で起こる出来事を友人に語り聞かせ、竹宮が「変奏曲を描かせてくれ」と頼んで漫画化された。街では様々な出来事が起こるので、起承転結の物語はなかったが、竹宮がそれを切り貼りしてストーリーを作り、それぞれのキャラクターを増山のイメージそのままに絵に写した。竹宮は同作を「ものすごく描きたかった。どうしても自分が描きたかった」と言っていたという。