ほんやら洞のべんさん [つげ義春コレクション 紅い花/やなぎ屋主人所収]

主人公は越後魚沼郡のはずれにある「べんぞうや」という半年も客が来ない貧しい宿屋に泊まり、主人であるべんぞうとお互いの身の上話を囲炉裏を囲み話し込む。一介の旅人である主人公は信濃川のハヤ捕りや宿の雰囲気に旅の気分に浸るが、べんさんは半年振りの客に張り切ったり落ち込んだりを繰り返しあくまで生活者の視点で行動する。鳥追い祭の夜、他家の錦鯉泥棒を決意し、主人公もついてゆく。