さよならレフティ

昭和29年、戦後の復興期、日本プロ野球界もようやく賑わいを取り戻そうとしていた。そんな中、各球団の事務所を、入団テストを受けるため訪ね歩く傷痍軍人がいた。甲子園で活躍した左腕投手、菊地久蔵である。だが彼は、戦争で利き腕の手首から先を失っていた。菊地の噂を聞いた清水は、彼の消息を追って山奥の村を訪ねる……。