おせん

何不自由なく育った大工の安が、貧乏だがきっぷの良い娘おせんに好意を持つ。安の叔父の家に二人で訪ねたところ、五両の高価な花瓶を割ってしまい、おせんはそれを安のせいにする。というのも弟や祖母を養っている貧乏生活を考えると弁償などは不可能なのだったからだ。伯父は「お前のように何不自由なく育った者には理解ができぬかもしれん」と安を諭すが……。