ペイル・スフィア – 哀しみの青想圏 –

少年は大嫌いだった。自分を追い込んだ周りも、自分自身も。少年は憎んだ。自分を傷つけたこの青い星の全てを。だから、『追放』されるのではなく、自らこの星を棄ててやるのだと思った。憤りや哀しみに彩られた想いを断ち切るかのように、ひとり。誰の想いも届かぬよう、遠く空の彼方へ少年は旅立つ。そして、自分と同じ見捨てられた機械たち。見知らぬ少女の手紙。宇宙に交錯する想いが、少年の心に突き刺さる―。